経営と現場の境界を越えて。
一人ひとりが主役になるための土台を築く。
一人ひとりが主役になるための土台を築く。
「独立を応援するつもりだった」。想定外の逆提案
まずは、お二人の出会いと、近重さんが入社された経緯から教えてください。
彼とは入社前から現場で関わりがありました。当時から、二十代とは思えない落ち着きがあって。何より彼を慕う後輩から「近重さんみたいになりたい」という声を聞いていたのが印象的でした。
私は当時、山本さんのことを「気さくで冗談が多くて、とにかく前向きな方だな」と思っていました。一緒にいるとこちらまで明るくなれるような。
本格的に動いたのは、2024年の末。食事に誘ったのがきっかけです。実は、彼が当時いた環境が「できる人から独立していく」という状況で、私は彼の実力なら独立を応援したい、背中を押してやりたいという気持ちで声をかけたんです。ところが、彼から出た言葉は意外なものでした。
山本さんから、創設から今までの話を聞かせてもらう中で、直感的に「この会社で挑戦したい」と思ったんです。だから「独立する気はありません。VENUS PLANETで管工事部を作らせてください!」と逆提案させていただきました。
イメージで言うと、船に乗っている彼に向かって、丘の上から「もっとこう漕いでみなよ!」とアドバイスをしているような感覚。ところが「じゃあ山本さんも一緒に漕いでください」と、気がつけば私も同じ船に乗っていました(笑)。でも、その「一緒にやろう」という覚悟に、私自身も目覚めさせてもらった気がします。
そこからは早かったですね。すぐに入社の準備をして、二人でドキドキしながらのスタートでした。
正社員として働くつもりが、直前で取締役に
「取締役」として入社されたそうですね。プレッシャーはありませんでしたか。
実は、入社直前までは「正社員(従業員)」として働くつもりだったんです。それが、入社ギリギリのタイミングで、山本さんから「取締役でいくから」と言われて。正直「えっ、今ですか!?」と、意味がわからなかったというか(笑)、プレッシャーを感じる暇もないくらいの急展開でした。
「ゆくゆくは役員に」という構想はありましたが、ある人に相談したら「最初から任せちゃえば」と言われて、たしかになと。
当時は驚きましたが、流れに身を任せて「自分にできることを全力でやろう」と決めました。今は取締役として、チームの予定を組んだりまとめ役をしたりしていますが、基本は一人の職人として現場に出て汗を流しています。
誰よりも先に行動し、チームの孤独をなくす
急成長中のVENUS PLANETですが、今感じている「課題」はありますか。
ありますね。「次世代」という点で考えると、今いる部門の職人は実質的に私一人です。いずれは私も図面を書いたり打ち合わせをする「管理側」にシフトしていく予定ですが、そうなると現場を守る職人がいなくなってしまう。
そう、それが今のうちの伸び代であり、課題でもあります。
自走できる技術者がもっと必要です。私たちが次のステップへ進むためには、今の現場を安心して任せられる、あるいは一緒に切磋琢磨できる「次世代の職人」を育てることが急務だと感じています。
だからこそ、今は一人当たりの生産性を上げるための仕組み作りや、福利厚生の充実に力を入れているんです。現場を大切にしながら、管理側も強化していく。このバランスをどう作るかが、これからの10年の鍵になると思っています。
そんな中で、リーダーとして大切にしていることはありますか。
「誰よりも先に動くこと」です。みんなが嫌がる作業や、勇気がいる一歩目こそ、リーダーである自分が一番にやる。任せ切りにせず、連絡を密にしたり一緒にご飯を食べに行ったり。同じチームですから、「孤独」を感じさせない、言い出しにくい空気を作らないことは大切にしています。
特に山本さんは、いい意味で「社長」っぽくありません。距離感がなくて、何でも直球で相談できる。一人で考えているよりも、相談することで考え方の幅が広がるので、私を含め、みんなすごく助かっていると思います。
真っ直ぐに相談してもらえる方が、こちらも本音で向き合えますから。みんなが相談してくれることで、私自身も「なるほど、そういう視点もあるか」と教わることが多いんです。
スタッフが伸び伸びと働けるように何を意識されていますか。
周りのスタッフに目を向ける前に、まずは「自分はどうなんだ」と一度立ち止まって省みるようにしています。もしスタッフに対して「もっとこうしてほしい」と不満を抱くようなときは、相手に問題があるのではなく、私自身に課題があるから、そう見えてしまうだけなんじゃないかと。
常に自分自身の振る舞いを俯瞰する。そうしてじっくり自分と向き合っていくと、たとえ自分にとって嫌な役回りで現れる人がいたとしても、「自分のドラマを完成させるために必要な役割を演じてくれているんだ」と、最終的には感謝できるようになるんです。もちろん何かが起きたその瞬間は、少しムッとしたり、凹んだり、悩んだりしますけどね。
そこまでポジティブに持っていけるのは、なかなか難しいですけどね(笑)。でも、その山本さんの人柄が、同じ波長の「いい人」たちを寄せてきているんだなとは強く感じます。
新しく挑戦する人が「一番偉い」
VENUS PLANETが目指す「未来」について教えてください。
私は「新しく入社してくれた人が一番偉い」と思っています。勇気を持って挑戦する姿に、私自身も刺激をもらう。最終的には一人ひとりが自分のことを好きになって、自分の人生を主体的に幸せにしていけるような会社でありたいですね。
山本さんがバトンタッチを考える年齢になるまで、あと10年と少し。自分たちの世代がどれだけ成長できるのか不安もありますが、この環境で成長を実感できるのが今の楽しさであり、やりがいです。
次にバトンを繋ぐのが私の最大の仕事。彼たちの世代が、この会社をさらに素晴らしいコミュニティにしてくれると信じています。
最後に、これから仲間になる方へメッセージをお願いします。
「成長したい」というエネルギーを持った方と働けたら嬉しいですね。VENUS PLANETは、間違いなくその気持ちに応えてくれる場所です。
縁があって一緒に働けるのなら、仕事を通して「生まれてきた意味」を感じるくらい、素晴らしい人生にしてほしい。そのために、私が全力で先頭を走り切ります!