職人としてのこだわりと、
全てを受け止める器。
全てを受け止める器。
幼稚園からの腐れ縁。2年越しの熱意に応えた理由
山本社長とは、幼少期からの幼馴染だと伺いました。
そうなんです。地元が一緒で幼稚園からずっと一緒。私が専門学校を経て電気屋になった時、同じ会社に彼がいたのも偶然でした。その後、私は父と一緒に働くために一度別の道を選びましたが、山本さんが独立してからも「一緒にやろう」と何年も声をかけ続けてくれたんです。
当時の彼は若くして結婚し、苦労も多かった。それに比べてまだ余裕のあった私は、よく彼へご馳走したりしていたのですが、彼にとっては、その頃の交流が「いつか返したい恩」だったようです。父が引退するタイミングで、最後は妻から「これだけ熱心に誘ってもらっているんだから」と背中を押され、山本さんの情熱に応える形で入社を決めました。
現在は現場の最前線に立ちながら、専務として会社を支えておられますよね。
肩書きは専務ですが、現場では一作業員として汗を流しています。電気工事の仕事は、極論を言えば「電気が点けばいい」。でも、点灯するまでの工程をどれだけ綺麗に、手間を惜しまずやるか。そこに職人としてのセンスとこだわりが出るんです。「これでいいか」という妥協だけは絶対にしたくない。正解がない仕事だからこそ、精一杯やり切る。その背中を見せていきたいと思っています。
「太陽」が照らす理想を、現実の形にするのが私の役割
山本社長はどのような存在ですか。
「太陽」とでも言っておきましょうか(笑)。何があっても毎日昇り、自ら光って、周りを明るく照らしていく。私自身は、そんな彼が持ってくる新しい提案も、現場で起きる課題も、基本的には「全部受け止める」というスタンスでいます。
「全部受け止める」というのは、専務としての覚悟でしょうか。
そうですね。ただ、今の会社の状況をリアルに言うと、現場で実務に当たれる技術者は私一人しかいません。他のメンバーは管理や図面がメイン。だからこそ、今はもっと仲間を増やして、技術を伝承していきたい。山本さんが思い描く理想を現実の形にするために、現場の底上げをしながら、みんなが主役として輝ける組織の土台を支えていきたいですね。
実務を一身に背負う中で、メンバーと向き合う時に意識していることはありますか。
現場への直行直帰が多いからこそ、月1回の食事会などはもちろんですが、日頃のちょっとした連絡や声かけを欠かさないようにしています。困ったことがあれば、真っ先に私のことを思い出してもらえるような、どっしりと構えた存在であり続けたいですね。
「仕事より家族」。ピンチを救ってくれた社長の言葉
家族を大切にする社風だと伺いましたが、それを実感したエピソードはありますか。
以前、「家庭を優先にしたい」「子どもの学校行事に行ってあげたい」。でも、現場を預かる身としては責任感からなかなか休みを言い出せない、と悩んでいた時期がありました。するとそれを知った山本さんから「なんで行ってあげないのか」と本気で怒られたんです。「仕事なんて調整できる。家族を一番に考えろ」と。
そう彼に説教されてからは、もちろん周りに迷惑をかけないよう調整したうえで、家族との時間を一番に考えて行動するようになりました。自分がピンチの時にこれほど親身になってくれる。その経験があるからこそ、今、若い子たちが困っていたら「独りで抱え込まず、すぐに相談してね」と心から言えるんです。助け合いの循環があるのが、この会社の強みですね。
「ボス」はいらない。全員が主役のリーダー集団へ
「リーダー作りをしたい」というお話がありましたが、具体的に大切にしていることはありますか。
まずは、若い子の新しい感性や意見を絶対に否定しないことです。彼らの「こうしてみたい」という主体性を尊重して、一度は任せてみるようにしています。そうやって成功も失敗も経験しながら、自分で決める自信をつけてほしい。そしていつか、私を追い越すくらいのリーダーになってくれたら最高ですね。完璧な人間なんていないからこそ、お互いの弱さもひっくるめて、リスペクトし合えるチームを作っていきたいです。
最後に、未来の仲間へメッセージをお願いします。
現場の仕事は、夏は暑いし冬は寒いし、しんどいことも多いです。ですが、次々に出てくる課題や壁を、みんなで一つずつ乗り越えていくことには、他では味わえない最高のやりがいがあります。
私たちは、口だけで動かない「ボス」はいらないと思っています。自分の足で立ち、行動で背中を見せられる「リーダー」を全員で目指していきたい。技術を磨きたい人も、人間として大きく成長したい人も、私たちが全力でサポートします。しんどいことも含めて、一緒に面白がっていきましょう。
私の趣味は「ツーリング」
風を切って走る時間は最高のリフレッシュです!